大手のWeb制作会社にキャリアチェンジを考えているけど、実際の仕事や働き方ってどうなの?
ネットの評判や口コミだけではどうしてもわからない部分ってありますよね。
本記事では筆者の経験をもとに、ネット上の口コミだけでは分からないリアルな実情を踏まえて解説します。
- 規模の大きな案件に関われてスキルアップに繋がる
- ポジションが豊富でキャリアパスが多彩
- 福利厚生が充実していて安定している
- 中小と比べて従業員が多いため、比較的休みが取りやすい
- 転職する時に実績をアピールしやすい
大企業と中小企業を比較した特徴とメリット・デメリット
まず大手と中小の定義ですが、大手には資本金や従業員数などの明確な定義はありません。決められているのは中小企業で、業種分類によって多少変わりますが、Web業界でいえば資本金3億円以下または従業員300人以下を中小企業とみなします。つまり、これ以上の資本金や従業員数であれば大手といえます。
ここからは、大手と中小企業を比較した特徴とメリット・デメリットを記載していきます。
大企業の特徴
大きくは以下の3点です。
- 大規模な案件が多い
- ポジションと担当領域が細分化されている
- 様々な業種のクライアントを経験できる
大企業の場合、基本的にクライアントは上場企業の場合が多いです。大規模サイトの運用やリニューアル、新規立ち上げなどが主な業務となります。基本的にはチームで案件に関わることが多く、チームワークやコミュニケーション能力が必要とされます。
職種やポジションも細分化されており、プロジェクトマネージャー、ディレクター、デザイナー、コーダーと分業化されていることが多いです。中小企業だと一人で全て担当することもあると思いますが、このあたりは大きな違いといえるでしょう。
また、大企業ならではの福利厚生が充実している点も特徴のひとつです。
大企業を選ぶメリット・デメリット
メリット
- レベルの高い案件に関われるため、スキルアップに繋がる
- 分業化されているため、自身の担当領域に集中できる
- 福利厚生が充実しており、休みも比較的取得しやすい
大規模な案件に携わることで、スキルアップに繋がり、自身の専門性を高めることができます。また、労働環境も整っているため、自身の業務に集中でき、ライフワークバランスも良いです。Webの仕事を長く続けるには、最適な環境と言えるでしょう。
デメリット
- 自身の担当領域以外のスキルが身に付かない
- 従業員が多く、上位職のポストが少なく出世競争が激しめ
業務が細分化されていることは、自身の業務に集中できるためメリットでもありますが、裏を返せば自身の担当業務以外のスキルが身に付きにくいとも言えます。実際筆者の場合は主に制作ディレクションを担当しており、計測系ツールやMAツールはほとんど触る機会はありませんでした。そのため、スキルについては常にアンテナを貼って、情報収集する姿勢が大切になります。
中小企業の特徴
大きくは以下の3点です。
- 幅広い業務に携われる
- 裁量権が大きい
- 成長スピードが早い
中小企業の場合、自身で幅広い業務をカバーするケースも少なくありませんが、その分様々な業務に携わることができます。また、大手企業と違い、大きな裁量権を持って業務に取り組めることも特徴です。
中小企業を選ぶメリット・デメリット
メリット
- 裁量権が大きく、比較的自由に仕事を進めることができる
- 短いスパンで様々な業務に関われるため、成長スピードが早い
大手企業に比べると、自身に任せてもらえる裁量権が大きく、比較的自由に仕事を進めることができます。自分一人で担当している場合は、仕事の進め方や納期等はクライアントと交渉次第で調整可能です。また、早期に色々な仕事を任せてもらえるため、早いスピードで成長することができます。
デメリット
- 人手が少なく、ハードワークになるケースがある
- 社長や従業員との距離が比較的近く、社風に合わないと長く続けるのは難しい
基本的に人手が足りていないケースが多いため、ハードワークになりがちです。スキルアップには繋がりますが、じっくり集中して仕事をしたい人には向かない環境です。また、社長や従業員との距離が近いケースが多いため、社風に合わないと長く続けることが難しいところもあります。
実際に大企業と中小企業を両方経験して思うこと
人それぞれのライフスタイルやライフステージによって、最適な働き方は変わると思います。筆者の場合は、20代のうちに中小企業で色々な経験を積み、ステップアップとして大企業で働けてよかったと考えています。結果として、幅広いスキルを習得し、自身の得意分野を伸ばすことができたからです。これからも更に自身のスキルと市場価値を高めるために、色々学んでいこうと思います。
皆さんのライフスタイルやライフステージにマッチした企業を見つけましょう!